空に描いた放物線

関節リウマチとのお付き合い

母への道のりは簡単じゃなかった

昨年6月3日に妊娠が判明してから、早7ヶ月が過ぎ、新しい年を迎えました。

 

本当にありがたいことに、私のお腹の中では小さな命が日々成長しています。

先日1月10日で、妊娠36週を迎え、

今日(36週3日)の健診では、2625gまで順調に育ってくれています。

逆子ちゃんのため、37週ちょうどの来週1月17日に帝王切開が決まり、あと4日で会えます!!!!!

我が子と会える日が、もう、すぐ目の前に!!!

 

いつの日からか、私にとって大きな夢になっていた「母になる」ということ。

もうそれが叶ったら、私の人生で後悔はないなと思うくらい、大きな夢。

もちろん、結婚してからはマイホーム欲しいな〜とか色々と欲望はあるけど、それとは比にならないレベル。だって、母になることは努力だけではどうにも叶わないからね。リウマチや、子宮頸部軽度異形成、生理不順と、本当にハードルもたくさんあったから。

 

そして今、妊娠・出産して、お母さんになる、という夢がもう少しで叶いそうなこの現実。

妊娠がわかって半年以上経った今でも、まだ、夢なんじゃないか?と思う瞬間があります。

こんなにお腹が大きくなってるのに(笑)

そのくらい、信じられないほど、嬉しくて、嬉しくて、たまらない。

 

何よりも、女の人しか経験できない、我が子と一心同体で、自分のお腹の中で育てることができる貴重な妊娠期間。夢にまで見た、マタニティライフ。

 

しかし!母になるまでの道のりは、そう簡単ではありませんでした………!

 

12月2日から、今も、入院中です………💦

切迫早産で…

 

雲行きが怪しくなったのは、11月5日(26週4日)の健診。子宮頸管長が、前回40mmあったのに、33mmになっていて、少し短めと指摘されました。

仕事を休む程ではないけど、家に帰ったらなるべく安静に過ごしてね、との指示と、念のため1日3回張り止めを処方しておくから飲んでね、とのことでした。

しかし、実際のところは通勤時間も1時間以上かかるので、仕事をして家に帰ったら、夕食・風呂・洗濯の最低限の家事をこなすだけで、寝る時間。夜寝る以外に、横になれる時間は結局ほとんど確保できませんでした。

 

それと…休みの日も、ディズニーランドと、ベビー用品のお買い物に行ってしまったんですよね…

どうしても、妊娠期間中に行きたくて。今思うと、恐ろしい決断ですが、あの時は、行きたい気持ちが勝ってしまったし、そんなに深刻に考えてなかった…

甘かったですね……

 

そして、次の健診に行ったのが11月17日(28週2日)。健診は2週間後の土曜日の予定でしたが、数日前の水曜日の夜に、すごくお腹が張る…なんか今まで感じたことないくらいに張っている気がして…翌日、仕事を休ませてもらい、土曜日の健診を2日早めました。

すると、やはり子宮頸管長は30.5mmで更に短く。30mm切ると仕事は休んだ方が良いと指示しているとのことで、お腹の張りもかなり感じていることを伝えて、もう休んだ方が良いとの判断で、診断書をもらいました。

31週途中の12月10日から、有休を使わせてもらって早めに産休に入らせてもらう予定にしてたので、約3週間早めの急遽の産休入り。

職場の人には申し訳ない気持ちでいっぱいでしたが、少しずつ引き継ぎは進めていたので、何とかその日、健診後にそのまま職場に向かい、後片付けと最終的な引き継ぎを2〜3時間で済ませ、産休に入りました。

仕事も力仕事が多く、正直、11月に入ってからは出来ないことばかりになってきていたので、早めに産休に入れてホッとする気持ちの方が強かったです。

 

そこからは、おうちでなるべく安静に過ごす日々が始まりました。とは言っても、夫はほとんど家事が出来ないので、料理・洗濯程度の最低限の家事だけは私がやりつつ、それ以外は横になって過ごしていました。

しかし、そんな生活をしていても、徐々にお腹の張りを感じることは増えていて、横になっていても張っているし、夜寝る時も張ってる。張り止めを飲んだところで張りが減る感じもしない。そんな2週間でした。

ただ、痛みや出血はないので、安静に過ごし、予定通り2週間後に健診へ。

 

12月1日(30週2日)の健診で、子宮頸管長は20mmまで短くなってしまっていました…

ここまで来てしまうと、入院した方が安心かな…と先生から言われてしまい、少しそんな予感はしながら、もしかしたらそうなるかも…と考えながら健診に来たものの、実際に言われるとショックが大きく…そうですよね…わかりました…とかなり小声で返事したのを覚えています。

準備もあると思うから、とのことで、翌日から入院することになり、家に帰って夫や母に連絡したり、急いで入院準備。その夜は、次、家に帰って来る時は、我が子が産まれているかも?夫と2人で寝る夜はもう最後かも?と考えれば考えるほど、寂しくてたまらなくなりました…その反面、年末年始くらいは家帰ってきたいよね〜と軽く考えてもいました。

 

そして、12月2日(30週3日)から入院。

前日の寂しい気持ちが嘘のように、当日の朝にはもう吹っ切れて、人生初の入院に、なんだか少しだけワクワクしている自分がいました(笑)

さらに今回の入院は、自分の病気を治すためだけでもなく、終わりが見えないわけでもない。

出産という目標に向かって、元気な我が子に会うための入院であり、期間だって最長でも1ヶ月半。そう考えたら、だいぶ前向きになれました。

 

入院直後から、早速、ウテメリンの点滴が開始。

2A20mlと、最低量からの開始で、始めて1〜2時間でお腹がスーっと軽くなる感じ。明らかに、張りがおさまっていくのがわかりました。

同時に、それだけ今まで張っていたんだなと、きっと赤ちゃんも苦しかったよね…と、とても申し訳なくなりました。

 

入院後の数日は、NSTでの張りもなく、とても順調なスタートに見えたのですが…

入院4日目には、NSTで明らかに張っている。私自身も、張っている自覚あり。

もちろんすぐに、点滴が増量になりました。

その後も、だいたい2日に1回のNSTで、毎回張りがあり、その度に点滴が増量。

気がついたら、3A26mlまで増えていました。

 

副作用としては、動悸はなかなかおさまらずずーっと続いていますが、手の震えは入院直後はキツかったものの、数日で気にならなくなりました。

 

しかし、ウテメリンを増やしても増やしても、なくならないお腹の張り。週数的にも、まだまだ産まれてしまっては困る!

そこで始まった点滴が、マグセントでした。

ウテメリンよりも効果は強く、その分、副作用も強い。なので先生も出来るだけ使いたくないというお話をされていたのですが、もうウテメリンだけではどうにもならず…マグセントにお世話になることになりました。

12/19〜 12ml/hで開始。当日は、張りがおさまって、目立った副作用もなく、ホッとしたのも束の間。翌日12/20は朝から吐き気が…朝昼2回吐いてしまいました。なんとか果物・うどん・ゼリー程度は口に出来るものの、食欲はないし、吐くのが怖くてあまり食べられず。倦怠感や頭痛もあり、やはりマグセントはキツイ…ひとまず、副作用がきつそうだからと流量を10ml/hに下げてくれました。部屋も、ナースステーションに近い個室に移動させてくれ、とてもありがたかったです…

朝のうちに、血中濃度を測るための採血もしていて、午後に結果が出るとかなり血中濃度が高くなっていたようで、8ml/hに更に減量されました。

減量したからか?翌日以降は、食欲こそないものの、吐いてしまうことはなく、少しずつ、少しずつですが、食欲も回復していきました。

ここからは、多少のお腹の張りはありながらも、子宮頸管長も20〜25mmを維持できていることもあり、マグセント8ml/hとウテメリン3A26ml(途中で水分量減らすために4A20mlへ変更したけど)で、点滴も落ち着きました。

この頃からは、入院生活にも慣れて、点滴にも慣れて、そんな中でクリスマス・年末年始を病室で迎え、ただただ赤ちゃんのことを思い、耐え忍ぶ日々。かなり副作用がキツイと言われているマグセントを使っているわりには、まともな生活が送れていたと思います。

 

そんな辛い入院生活でも、ただ1つ幸いだったのが、私の血管は強かった!だいたい、点滴が1週間はもつので、頻繁な差し替えもないし、痛みもたまにある程度。差し替える時も、看護師さんに「(血管)選び放題だね〜!」と言われ(笑)失敗されることもありませんでした。シャワーのタイミングに合わせて差し替えが出来るので、シャワーの時はスッキリ!

これだけは本当に、不幸中の幸いだったと思います。切迫早産での長期入院では、点滴がもたなくて辛い思いをする人が多いようなので、自分の強い血管に感謝です(笑)ストレスがかなり軽減されていたのではないかと思います。

 

入院中は、大部屋で同室の人が夜になると暖房を消してしまい極寒になっていたり、初期の悪阻中の方だったので私のご飯が配膳されると空気清浄機をMAX風量にしに来たり…まあそういうストレスもありました。

 

看護師さんは優しい方ばかりで、本当に心の支えでした。もちろんお忙しそうで、声をかけづらいことはありましたが、基本的にはそういう雰囲気を出さずに声をかけてくれ、不安なことはないかと聞いてくれて。出産も、産後も、安心だなぁと思えました。

 

ご飯も毎日とっても美味しくて。量が多すぎて、とてもとても、1日中横になってカロリー消費していない今の食欲では食べきれないのが残念ですが、栄養バランスがいいのが誰でも分かるような、それでいて、おいしくて。妊娠後期はダイレクトで赤ちゃんに栄養がいくと考えたら、家にいたらとてもこんなに栄養バランスの良い食事なんて出来ないし、これは、この時期入院していて赤ちゃんとっては良かったなぁと思えました。

 

 

そんなこんなで、夢のマタニティライフは、全くもって理想通りには過ごせませんでした。

特に産休中は、色々とやりたいな〜と思い描いていたことが沢山あったので、SNSを見て、キラキラ妊婦さんたちを見て、どれだけ羨ましいと思ったことか…

でも、そんなことよりも、何よりも、今は、元気な赤ちゃんに会えることが1番の願い。

 

いよいよ、この愛おしいお腹、胎動ともお別れです。

 

4日後の1月17日、母子ともに無事に出産を乗り越え、元気な我が子に会えることを願って…✨

 

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